ミラクルとんちんかん！

若者が今のテレビをつまらないという本当の理由

10/11放送の『ぶっちゃけ告白TV！カミングアウト！』（フジテレビ系）って番組を本当にちょっとだけ見ました。見たというより、チャンネルを一瞬合わせたと言った方が正しいのかもしれませんが。

その短い時間ではありますが、最近めっきり見る機会が多くなった、元テラスハウス住人のギャルモデル・今井華が何か長めのコメントをした後、MCの加藤浩次が「今井さんって話してるとき美空ひばりになるよね？」と僕を含め視聴者も気になっていたであろうこととを言ってくれたんですよ。なんて言うか今井華ちゃんは話している最中、口がなんか爪楊枝で「シー」ってやってる感じになってたんですよね。表現があっているかはわかりかねますが、僕も見ていて気になっていました。

それで、その加藤浩次のコメントにスタジオは爆笑です。ということは、みんなもそう思っていたってことですよね。共感した笑い。しかし、当の本人、今井華は「何それわかんない！！（笑）」みたいな感じを繰り返し言っていたところ、僕は違うチャンネルに切り返しました。

少し時間が経って思うのは、今井華（20歳）は、美空ひばりという人を本当に知らないんだな。と。

多分名前くらいは聞いたことはあると思うし、歌を聞けば「あぁこれね」ってなると思うけど、美空ひばりが死去したのは1989年なので平成元年。プロフィールを信じるのならば今井華は1992年生まれなので平成になると4年ってことになる。それは知らなくて当然だ。全く知らなくても驚くことはない。逆に詳しければそれはそれでおかしい人だ。

多分、今井華と同年代の人ならそういったリアクションになると思う。テレビが好きでテレビ東京あたりでやっている昭和歌謡番組を見て美空ひばりを知らない限り。1977年生まれの僕にだってそこまでリアルに美空ひばりの全盛期を知っているわけじゃないし。僕らの世代が親になっても子供に美空ひばりの凄さを伝えることは中々ないと思う。

そうなると、もし僕が、今の今井華と同じ年頃だったらどうだろう？もし、このテレビ番組を見ていたらどうだろうか？加藤浩次の「美空ひばり」の発言によって笑いが生まれたことによって「美空ひばり」を知らない僕は「美空ひばり」と気になって検索してみるのではないだろうか。それってめんどくさくない？

もしかしたら、今の若者がテレビを見るということはそんなことばかりなのではないだろうか？知らないワードばかりで。興味のないことはもちろんスルーするのだろうけど、気になればパソコンやスマホか携帯で何かしら検索するのではないのだろうか。その一手間ってスゲーめんどくさくい。つかそんな知らないワードばっかりならばまともにテレビ見てらんないじゃない。と思ったのです。

確かに、未だにテレビの主だった出演者は、たけし、さんま、タモリ、所ジョージ、ダウンタウン、ウッチャンとナンチャン、ナインティナインなどで僕らの時代とほぼ変化がないの僕らには心落ち着くことなのですが。

CMにいたっては、ハイジ、星飛雄馬、矢吹ジョー、アムロ、シャアとか今パッと思いついたんですが、未だに現役バリバリですよね。若手のガンダムですら僕が小学校の時のことなんですよ。あとは再放送でしか知り得ませんでした。そんなキャラクター達が今も堂々と出てるなんて、もし若者だったら、また一回検索しないといけないってことですよね？しかもWikipediaだけじゃよくわからないからYouTubeとか動画も見た方がより理解できるしってことになればさらに手間と時間がかかってめんどくさい。

ちなみに、未だによくやる「コマネチ」だって僕にもリアルタイムじゃなかったし、「志村後ろ後ろ」とか「変なおじさん」もそうだし、その志村けんの「アイーン」をバッファロー吾郎木村（現バッファロー吾郎A）が志村けんのあの動きに言葉をつけたのは有名だけどそれだって今からもう20年くらい前の話になってしまうだろう。

それ、今、もし気になって調べんのもめんどくさい。なんだか、すぐにでも解決してしまうモノを手にしたことによって一手間を強要されている気がする。若者は。だからと言って、テレビでも一回一回テロップや説明のVTR流されても困るしつまらなくなるよね…。

と、思いつくままとりあえず書いてみたんですが、まだまだ思い起こす事柄が浮かんできますがまた今度。まぁ取り返しのつかないまま僕は36歳になってしまったんですが、ことテレビを見るってことに関してはよかったかなと、自分を慰めています。